<% Response.Buffer=TRUE %> チャレンジ経営者 阪和電子工業株式会社



〜人間の幸せは成長 チャンス・チャレンジ・チェンジ〜

長谷部 巧さん (阪和電子工業株式会社代表取締役)
 
 国が選んだ元気なモノ作り中小企業300社(県内6社)に選ばれた阪和電子工業株式会社。静電気放電技術を用いた半導体品質評価・解析用検査装置を開発・製造し、国内シェア70%を誇る同社は、和歌山市内でも郊外に位置する大垣内にあった。近くには民家が建ち並び、会社の前は通学路といった閑静な環境。最先端技術をもってニッチ(すきま)な分野で取引先のニーズに答えるためにチャレンジすることが、世界的に評価を受ける製品づくりに繋がっていくと長谷部さんは熱く語ってくれました。

■会社を継ぐきっかけは
代表取締役
長谷部 巧 氏
  長谷部さんが代表取締役に就任したのは、1年半前の47歳の時。長谷部さんは『サラリーマンからの転身で、代表取締役なんて・・・結婚時も継がなくてもいいといわれてたので、今でもまだサラリーマン的なこともありますよ』と気さくに答えてくれました。『子供のころからSF映画が大好きだった影響もあり、何かを生み出すことのできる科学者や技術者にあこがれ、大学は工学部、就職は大手電機メーカーと着実に夢を実現してきました。そこでの妻(創業者のお嬢さん)との出会いで現在に至っている訳ですが・・・(笑)。』『「モノづくり」ということでいえば、サラリーマン時代の会社に「発明者報奨金制度」というものがあって、自分の考えたアイデアを商品化できると報奨金がもらえる制度ですが、この報奨金を頂くことができました。自分のアイデアが社会への貢献になり、自分の証になるということをこの時実感したことが、今の私にとっての「モノづくり」の原点であると思います。』その後創業者が急逝し、創業者の奥さんが代表取締役を務めてきましたが、長谷部さんを代表取締役にという話が持ち上がりました。『当初から創業者の教えの中に「社員=家族」という考えもあり、社員の中から取締役を出すべきではという思いもありました。しかし、私自身大手電機メーカーでマネージメント職をやっていてやり甲斐があったので、自分自身の経営者としての力を試すチャンスであり、特に大企業ではできないことが中小企業の経営者としてできるのではないかと考えチャレンジすることを決心しました。』
 
職 場 風 景
■代表取締役に就任しての苦労は

 『就任後やはり大手電機メーカーにいた時の経験を生かそうと考え、色々な面で取り込んでいこうとしました。しかし中小企業ならではのコスト面・時間面などの数多く課題がありました。特に、一番必要性を感じたことは、社員の育成の仕組みづくりです。大企業は研修制度の充実など仕組みが確立していますが、我が社はまだまだそういうところまで会社として成熟していないと感じています。しかし、社員一人一人の意識付けが変化(チェンジ)することに取引先企業やお客様、ひいては自社の社員の更なる成長となると私は考えています。』

■その社員教育で心掛けていることとは

 『従業員が80名余りの会社で「技術者」が「営業」もやり、「営業マン」が「技術」も語ることができる、ということが中小企業の強みであると考えます。そうすることでお客様のニーズをしっかり把握でき、大企業にはできない製品の提供につながると考えます。そこで必要なこととして、まず最初に「基本はしっかりと」です。何をするにも基礎が伴わないものは結果につながりません。』
 『そして「基本」ができて初めて「応用ができる」ようになります。応用とは、自分で考え、自分で決めることです。これは人が「成長」していくことであり、「昨日できなかったことが今日できるようになる」ということです。』
 『「成長できる」ということは「人間の幸せである」というのは私の持論です。そういう意味では、代表取締役になったことも私にとって1つの「成長」です。創業者からの遺産として大切にしたいと考えています。』
 
Wafer ESD 試験器
■会社の現状と展望は

 『会社の現状としては、非常にニッチな分野の事業であることで、国内シェア70%を占めています。国内での競合社1社、海外に目を向けてもアメリカで3社、ヨーロッパでも企業としてされているところはないのでは。さらに大企業は参入しにくいという特殊な分野です。一つの新製品の開発・制作が1〜2年かかり、既存の製品制作でも3〜4ヶ月かかります。また、納品後も改良が必要なので完成がないという製品です。スピードよりも非常に高精度を求められます。』『分かり易く事業内容を申し上げると、半導体の回路に及ぼす自然界の静電気等の影響を測定する機器や、静電気等から回路を保護する基盤を作成しています。安価な製品でも2000万円〜3000万円、高価なものですと5000万円以上というものですから、何台もまとめて受注という訳にはいきませんが、当社の製品についてはおかげさまで使い易さと精度の良さで他社をリードしておりますし、この分野は絶えず技術革新が進んでいますので、まだまだ伸びる分野であると考えています。自社製品(測定機器)とOEM制作(相手先ブランド製品製造)も5対5の比率になっており、熊本工場・東京営業所も展開しております。また新たな展望として、今後はLED(発光ダイオード)や太陽電池の分野に何らかの形で参入を試みていきたい。』と力強く語ってくれました。

■元気なモノ作り中小企業300社に選ばれた感想を一言

 『正直な感想で「びっくり」です。ニッチな分野で幸運でした。』と率直な気持ちを語ってくれました。『取引先などからも祝電を頂き非常にうれしかった反面、社員一同は意外と淡々としておりましたので、その偉業に「誇りを持っていいぞ」と伝えたほど・・・。』『これからも顧客のニーズに的確に答えていくことが、社員が「成長」していくことにつながり、そうして得たもので会社環境の整備を行い、整備された環境こそが更なる顧客ニーズに答えられる。これを継続することが会社の「成長」となる。』と長谷部さんは熱く語ってくれました。

■現在
本 社





 本社と熊本工場の2拠点体制から2004年11月に東京営業所(東京都大田区大森北1−17−2 大森センタービル4階 403号)を新たに開設し営業拠点を強化。
 また製品の高いクオリティから2000年2月にはISO9001を認証取得。
 2006年4月には、国が選んだ「元気なモノ作り中小企業300社」の一つに選定される。

  URL:http://www.hanwa-ei.co.jp






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